第6回 フリーランスだからこそ考えたい休職保険の必要性とは

2023年04月26日

それまで当たり前だった街の活況や経済活動が、ある日突然無くなってしまう。2020年、繁華街から人が消えたコロナ禍は、それまで起こりえなかったことが発生しました。緊急の事態は身体と心に響くものです。同様に経営者としての自分の身体にも、いつ何時に「まさか」の事態が起こる可能性があります。実はフリーランスは、細かくチーム分けされている会社の経営者とは別の意味で、多くのものを背負っています。
 
フリーランスだからこそ考えたい休職保険の必要性とは

自分が倒れたときに事業は誰が動かすのか

社長である兄が倒れ、妹が苦労の末に後を継ぎ、会社を復興させる。日曜朝によく流れている生命保険会社の物語を見た方も多いでしょう。経営者に万が一のことがあったときに事業運営資金を捻出する保険金を給付するのが就業不能保険(事業保障保険)です。経営者が亡くなった際に、当面をしのげる経営資金があるとないでは状況打開力に雲泥の差があります。
 
法人経営者を対象としたものは保障額も数千万円から1億円と大きく、毎月の保険料も数十万円と割高です。CMの影響か、就業不能と聞くとこの規模感を想定する方が多いです。一方で自分のみで経営しているフリーランスの方には、自分が倒れても(法人に比べ)影響は少ないため、保険ニーズが無いと判断される場合が多いです。本当にそうでしょうか。
 
法人でリーダーたる会社代表が倒れたら一大事です。同様にフリーランスが倒れた際に顕在化する損失も数多くあります。自分の報酬で生活している家族はどうなるのでしょうか。自分が売上を上げることで確約している買掛金などの支払はどうなるのでしょうか。買掛金を支払えなくなった場合、フリーランスが仕事に復帰したあとも良好な関係を継続することが難しくなります。決して、倒れたら倒れたときに考えよう!では対応できない部分です。
 
フリーランスこそ就業不能対策が必要といえます。
 

精神疾患保障のある休職保険に注目

就業不能保険でもフリーランスにお勧めのものがありますが、よりイメージとして近いものが休職保険です。万が一フリーランスとして稼働できなくなったときのために、月10万円や15万円が保障期間の1年にわたって支払われます。フリーランスは個人と事業のお財布が一緒という方も多いため、買掛金の支払いなど汎用的に使うことができるでしょう。
 
注目したいのは保障内容にメンタル(精神疾患保障)が含まれていることです。フリーランスは会社員のような人間付き合いが無いから!といって独立するのは良いのですが、仕事を貰い続けるためには人間関係や継続した営業、大企業を相手とした交渉など、フリーランスにならなければ見えなかったものも大きいです。かつ大きいのは、会社が盾になってくれないことです。会社として交渉すれば(優劣はどうであれ)解決できるような話も、自分ひとりだと相手が交渉に応じなかったり、そもそも雲隠れしたりと、信じられない状況にも足を踏み入れることがあります。そのときに精神的に疲れ、本業に悪影響を及ぼすという悪い循環から生活に影響を及ぼさないためにも、精神疾患がフォローされた休職保険は必要です。
 

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇

WRITER'S PROFILE

株式会社FP-MYS 代表取締役 工藤 崇

1982年北海道生まれ。相続×Fintechサービス「レタプラ」開発・運営。2022年夏より金融教育のプロダクト提供。上場企業の多数の執筆・セミナー講師の実績を有する独立型ファイナンシャルプランナー(FP)。


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