すぐにも取りかかりたいマイナンバー制度対策

2015年07月28日

国民一人ずつに番号を割り当てる「マイナンバー制度」。導入準備は進んでいますか? いいえ、進んでいません(こう回答される方が多いと思います)。
 
帝国データバンクが今年4月に実施した企業調査では、マイナンバー制度に関して「内容も含めて知っている」と回答した企業は4割を超えていましたが、制度への対応状況では「予定はあるが何もしていない」と回答した企業が6割を超えていました。
 
各業務ソフト会社も現在、マイナンバー対応に向けて開発中のようです。
追加料金についてもいまだ価格未定という会社もあり、早めに対応しようにも現実的には難しい部分もあります。
 
とは言っても、泣いても笑っても10月には国民一人ひとりにマイナンバーが送られてきて平成28年1月から利用が開始されます。できることから始めて行きましょう。
マイナちゃんは何でも一番がお好きなのね、などと愚痴を言ってる時間はもうありません。
 
マイナンバーについては1月にこのコラムで概要をご紹介しましたが、今回からその続編としてマイナンバー準備講座を特集したいと思います。
 
まずは8月中にはしておきたいことをまとめておきます。

 

1.まず社長と人事給与担当者の方が勉強しましょう。

大切なのは担当者に任せきりにせず、社長もきちんと勉強することです。
理由はマイナンバーについての対応によっては従業員との信頼関係を損ないかねないからです。従業員は大切な番号を社長に預けるのですから、社長も大切なものを預かる認識を持つことが大切です。
 
内閣官房のHPにダウンロードできる資料がたくさんあります。

http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/kouhousiryoshu.html#business

 
まずは動画を見てみましょう。20分くらいです。
①動画でみるマイナンバー制度
「マイナンバー 社会保障・税番号制度が始まります」<事業者向け編>
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg11625.html?t=123&a=1
「マイナンバー 社会保障・税番号制度が始まります」<個人向け編>
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg11626.html?t=123&a=1

 

2.責任者と事務取扱者を決めましょう

小規模企業の場合は責任者は社長、事務取扱者は人事給与担当者というのが一般的ですね。もちろん、社長が責任者兼事務取扱者というケースも多いでしょう。
 

3.必要な備品の購入など

シュレッダー、かぎ付棚、ウイルス対策ソフトの購入、アクセスパスワードの設定、給与ソフトのマイナンバー対応状況の確認など、技術面・物理面での準備も進めてください。
 

4.9月に向けて

10月には従業員のもとにマイナンバーの通知カードが送られてきます。そのカードを紛失しないよう、9月中には従業員への説明会を開きたいところです。
そのためにも、まずは説明会に向けて従業員に不信感を抱かれないよう社内体制をととのえておく必要があります。社内体制がととのっていない段階で説明会を開くのは得策ではないからです。
 
とにかく、ずさんな管理をしていると従業員のみなさんの勤労意欲がそがれることだけは間違いがありませんから、気を引き締めなければなりません。
もう時間がありません。そろそろ重い腰をあげて準備に取り掛かりましょう。

岩嵜・杉原合同事務所 税理士 杉原麻友子 執筆者紹介

岩嵜・杉原合同事務所 税理士 杉原麻友子

平成21年7月開業。
著書「団塊世代サラリーマンのための定年退職マニュアル 厚生年金・雇用保険・健康保険の手続きと確定申告がわかる本」(共著)(税務研究会)
ホームページ http://sugihara-accounting.com/
ブログ(大阪の女性税理士sugiの天満橋日記) http://ameblo.jp/sugihara-accounting/

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