1-5. 確定申告の流れとe-tax

3.還付金はいつもらえる? 税金を払う場合は?

 
いざ申告すると、還付金が口座に振り込まれるには時間がかかります。1月終わり頃に提出すると2~3月頃、締め切り間際だと5月くらいになることも。
 
逆に税金を支払う場合は、一般的には、申告後、納付書を記入して税務署にある収納窓口や金融機関などで、3月15日までに納付することになります。銀行の口座振替(納税振替)も可能です。その場合は、引き落としは4月15日になります。しかし、ここでは注意が必要。万が一残高不足などで引き落とされないと、3月15日の納期限から支払いがなかったものとして、延滞税などがかかってしまいます。口座振替にした場合、残高には要注意です。
平成29年1月から、インターネット上でのクレジットカード支払機能により、所得税など国税の納付が可能になりました。原則24時間利用できます。次のサイトに詳しい説明があり、ここから手続きを進めることができます。
「国税クレジットカードお支払サイト」 https://kokuzei.noufu.jp/
 
国税クレジットカードお支払サイト

 

4.還付申告

ここで、「還付申告」という制度を知った人のなかには「しまった!!」と思われている人もいるでしょう。「実は一昨年子供が入院して・・・」とか、「去年、家の増改築をしたんだけど・・・」などというケースでも、大丈夫。還付申告は5年間さかのぼって申告できます。「うっかり忘れていた」年の還付申告書を提出すればよいのです。
既に一度還付申告をした人が、還付を受けるべき税金を少なく申告してしまった場合には、「更正の請求」という手続により納めすぎになっている所得税の還付を受けることができます。更正の請求ができる期間は、原則として還付申告書を提出した日または所得税の法定申告期限のうちいずれか遅い日から5年以内です。

 

5.申告書の記入

e-Taxでオンライン申告する場合も、従来のように手書きで申告する場合も、確定申告書の内容は全く同じです。Chapter2以下が、詳細な記入方法の解説にあたります。
ただし、確定申告書の様式が数種類あり、使い分けなければなりません。ここでは、まず申告書の様式について確かめておきましょう。