事業開始までにやるべきこと

2015年08月04日

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経営コンサルタントである中小企業判断士という目線からお伝えする「起業」についての第2弾です。
今回は、起業までの全プロセスを押さえてみることにします。そしてその中から、我々中小企業診断士の守備範囲である「企業経営」に関わりの強い話題を取り上げていくことにします。
 

起業に至るプロセス(前段階)

起業へのプロセスは、起業に向けて具体的な準備活動に入る前と後で、大きく2つの段階に分けることができます。
自分のアイデアを事業化したい、自分の裁量で仕事がしたい、年齢や性別に関係なく仕事がしたい、自分の特技を生かして儲けたい等々の思いを大きく育て、更にどのような事業を営むかグランドデザインを描くのが起業プロセスの前段階です。

 

多くの場合、この前段階から具体的な起業準備、つまり起業プロセスの後段階へ踏み出すことができず起業に至っていません。このことは前回、中小企業白書の調査を資料にして紹介しました。そして、後段階へ踏み出すための手助けをする手法として「アファメーション」を紹介しました。
この前段階でのポイントは、いかに起業に向けて意思を強く持ち続けるか、ということに尽きると言えます。
 

起業に至るプロセス(後段階)

起業への思いが強く大きく育ち、事業のグラントデザインが出来上がり、その他諸般の事情が整ったところで、ついに皆さんは起業の準備段階に一歩を踏み出すことになります。
ただ、実際のところ「さあ、今日から起業準備を始めるぞ」といって準備段階に入っていくケースばかりではないでしょう。例えば前回紹介した「アファメーション」を実践している場合、気が付いたら起業に向けての準備活動を始めていたということが多いと思います。

 

では、準備段階ではどのようなことをすればよいのでしょうか。
箇条書きにしてみましょう。

エバーグッド・コンサルティング 代表 中小企業診断士/認定経営革新等支援機関  首藤愼一 執筆者紹介

エバーグッド・コンサルティング 代表 中小企業診断士/認定経営革新等支援機関  首藤愼一

経営改善計画策定支援、経営革新計画策定支援、各種補助金(ものづくり、創業etc)の申請支援など、製造業から小売業まで業種を問わず「中小企業の元気に貢献する」を理念に活動しています。

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