初めてでも迷わない・・・労働保険の年度更新をミスなくスムーズに乗り切るための実践ガイド

2026年06月18日

毎年6月から始まる労働保険の年度更新は、初めて担当する方にとって複雑で頭を悩ませる業務です。 労災保険と雇用保険の計算対象となる労働者の範囲が異なるため、集計作業に戸惑うことも少なくありません。 本記事では、初めての年度更新でもミスなく円滑に手続きを終えるための実践的なコツを分かりやすく解説します。
初めてでも迷わない・・・労働保険の年度更新をミスなくスムーズに乗り切るための実践ガイド

初めての年度更新を成功に導く最大の鍵は「早めの準備と対象者の正しい整理」です

労働保険の年度更新をスムーズに完了させる秘訣は、スケジュールに余裕を持ち対象者を正しく分類することです。 この手続きは一見すると非常に難解ですが、全体の流れを把握すれば決して恐れる必要はありません。 まずは全体の仕組みを理解し、どの従業員がどの保険の対象になるかを丁寧に仕分けすることが重要となります。 年度更新は、前年度の確定保険料の精算と、新年度の概算保険料の支払いを同時に行う年に一度の行事です。 正しい手順を踏んで一つずつクリアしていけば、初めての方でも迷わずにゴールまでたどり着くことができるでしょう。
 

早期の作業開始と丁寧な分類がなぜ必須となるのか?その具体的な理由を詳しく解説します

初めてでも迷わない・・・労働保険の年度更新をミスなくスムーズに乗り切るための実践ガイド年度更新には「6月1日から7月10日まで」という厳格な期限があり、遅れると追徴金が発生するリスクがあります。 もし期限を過ぎてしまうと、国が計算した保険料に加えて10%の追徴金が課されるため注意しなければなりません。 また、過去1年間分の給与データをさかのぼって集計するため、想像以上に時間がかかるケースが多々あります。 さらに、労災保険と雇用保険では対象となる労働者の基準が異なるため、焦って作業をするとミスが多発しがちです。 会社の信頼を守り余計なコストを発生させないためにも、十分な準備期間を確保して慎重に進めることが求められます。 夏休みの宿題を最終日に慌てて片付けるような事態を避けるため、早めのスタートを切ることが何よりも大切です。
 

初めての更新手続きでも迷わず進めるための最重要ポイントと計算対象者の正しい見分け方

年度更新をスムーズに進めるために、特に意識しておきたい実務上の最重要ポイントを箇条書きで紹介します。
 

• 労災保険の対象にはパートやアルバイトを含め、会社で働くすべての労働者が含まれます。

• 雇用保険の対象は週20時間以上働き、31日以上の雇用見込みがある人に限定されます。

• 役員報酬は労働者の賃金には該当しないため、計算の対象から完全に除外しなければなりません。

• 前年度の確定保険料と今年度の概算保険料という、2年分の金額を同時に計算して申告します。

 

これらのポイントをしっかり押さえることで、書類の記入ミスや集計の漏れを大幅に減らすことが可能になります。特に労災保険は、短時間のアルバイトであっても1人残らず対象に含める必要があるため、注意深く確認しましょう。 一方で雇用保険は、加入要件を満たしている従業員だけを個別にピックアップして集計を行う必要があります。 賃金の集計では、毎月の基本給だけでなく、残業手当や通勤手当、各種手当などもすべて算定の対象に含めます。 ただし、退職金や結婚祝い金といった臨時の手当は、労働の対価ではないため対象から外さなければなりません。 このように、給与明細の項目を一つずつ仕分ける作業は、さながら丁寧な宝探しのような根気が求められます。
 

今すぐ準備を開始しましょう!年度更新の手続きを確実に完了させるための具体的な行動

初めての年度更新を無事に終わらせるために、担当者が今すぐ取り組むべき具体的なステップは以下の通りです。
 

• 5月下旬頃に会社へ届く「緑色の封筒」を開封し、中に同封されている書類に不足がないか確認します。

• 過去1年間(4月から翌年3月まで)の賃金台帳を用意し、対象者ごとに賃金の総額をまとめます。

• 厚生労働省が提供している「申告書計算支援ツール」を活用し、自動計算を行うことでミスを防ぎます。

• 窓口の混雑を避けるため、オフィスにいながら手続きできる「e-Gov」での電子申請に挑戦します。

 
まずは手元に届いた封筒を開き、同封されているパンフレットにざっと目を通すことからスタートしましょう。 早めに賃金の集計作業を終わらせておけば、万が一計算が合わない場合でも落ち着いて修正対応が可能です。 電子申請なら24時間いつでも提出可能で、役所の窓口へ出向く移動時間や郵送の手間を丸ごと節約できます。 会社の土台を支える大切な手続きですので、実務のポイントを守って確実な申告と納付を進めていきましょう。
 
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WRITER'S PROFILE

社会保険労務士法人 秋田国際人事総研 社会保険労務士法人特定社会保険労務士 秋田繁樹

IT企業やベンチャーの経営者・担当者のみなさまが抱える「これってどうすればいいの?」に、社労士がわかりやすくお答えします。クラウド導入のご相談も、どうぞ気軽にお声がけください。
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