2-2 預金管理

預金という言葉から、すぐ連想されるのは銀行だと思います。経理の仕事のひとつとして、銀行等の金融機関との窓口となる資金業務があります。

 

金融機関の種類

経理は会社のお金の入出金等を管理する部署ですが、会社等の組織全体の業務としてお金を融通したり預かったりする機関のことを金融機関と呼びます。銀行に代表される金融機関には、主に次のようなものがあります。

(1)銀行

銀行には次のような種類があります。

①都市銀行
広範囲の地域で営業し、どちらかというと規模の大きい企業向けの金融機関
です。
②地方銀行
都道府県等の範囲を中心に営業し、中小企業向けの金融機関です。
③第二地方銀行
旧相互銀行で、都道府県等の範囲を中心に営業し、中小企業向けの金融機関です。
④信託銀行
信託業務を行うことができる銀行です。

(2)信用金庫

預入は誰でもできますが、貸付等の融資業務は、信用金庫の会員(出資者)に限られる金融機関です。

(3)信用組合

預入は誰でもできますが、貸付等の融資業務は、信用組合の組合員(出資者)に限られる金融機関です。

(4)郵便局

全国で一番数の多い金融機関です。但し、原則として郵便局から融資を受けることはできません。

(5)農業協同組合

組合員を中心に営業活動しています。現在、組合員は農業関係者だけに限定していません。

(6)保険会社

生命保険や損害保険等の保険会社です。

(7)政府系金融機関

国が行っている金融機関です。中小企業向けのものとしては、次のようなものがあります。
①日本政策金融公庫
個人事業主や中小企業に融資業務を行います。
②商工組合中央金庫
「商工中金」と略称されています。債券等で調達したお金を融資します。

(8)その他

この他にも、お金を融通するということから「質屋」「サラリーローン等のノンバンク」等も金融機関ということがいえると思います。但し、これらは、お金を預け入れることはできず、お金を融通する機関です。

 

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